今日までの読了
- 作者: 宮崎市定
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1963/05/01
- メディア: 新書
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文庫版をくるんでいたカバーが「B.C.キャンパス」という,現在のつくば市にあった書店(今はもう無い?)のものであることも感慨ひとしお,というところ.昔は,街のこじんまりした書店でも中公文庫が普通に買えたのだよな.
幻の北海道殖民軌道を訪ねる―還暦サラリーマン北の大地でペダルを漕ぐ (交通新聞社新書)
- 作者: 田沼建治
- 出版社/メーカー: 交通新聞社
- 発売日: 2009/06/01
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内容は書名の通り.楽しい文章で手際よくまとめられており,一晩で読み終わらせてしまうのが勿体無いと思ったほど.僕も何時かは,こんな旅がしたいもの.ただし,もう少し楽なターゲットで.熊の恐怖はちょっと,ね(^^;).
今日の読了
- 作者: 徳永康元
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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それはさておき『ブダペストの古本屋』.著者は作曲家柴田南雄の従兄弟で,第二次大戦中も留学したブダペストから,柴田にせっせと楽譜を買い送っていた人,とは柴田の本で知り,またハンガリー語研究の泰斗であったことはぼんやりと知っていたが,最初,東京大学の図書館にいたひとだとは,この本で初めて知った(246頁−249頁).司書官として「河合,長沢,小野」の3氏が姓のみ挙げられているが,これは河合博と小野則秋と,「長沢」は誰だろう? 当時はのち女優になる荒木道子(荒木一郎の母である)が目録カードを書いていたり,古川ロッパの弟増田七郎も東大の図書館にいたり.和書目録部の古参としてあげられている増田七郎については,東京帝国大学附属図書館司書増田七郎 - 神保町系オタオタ日記で取り上げられているが,ロッパの実家である加藤家は父親の照麿男爵が跡継ぎ以外はみんな養子に出す方針だったとかで(小林信彦『日本の喜劇人』),僕が知ってる限りでは次男が京極伯爵家に(京極高鋭),四男が浜尾男爵家に(浜尾四郎),六男が古川家に(古川ロッパ)に養子に出されている.長男の加藤成之は東京藝術大学の初代音楽学部長で,柴田南雄『わが音楽わが人生』に拠れば「乾燥ロッパ」と渾名されていた由.
図書館とロッパにこだわりすぎた(^^;).この本は,そのようなところに拘泥して読むべき本では無く,著者が古き懐かしきブダペストを回想したり,懐かしきブダペストの面影を収録されたエッセイが書かれた時点の現在に再び見出したりするときのささやかな喜びを,著者とともにささやかに味わうための本である.
今日の読了
- 作者: 小島貞二
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
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- 作者: あずまきよひこ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/11
- メディア: コミック
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ブルックナーの第1稿と第2稿,書き直したあとの方が傑作というわけではなく,かといって駄作というわけでもなく,というのを想起させるなあ.
今日の読了
ワイマル共和国―ヒトラーを出現させたもの (中公新書 (27))
- 作者: 林健太郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1963
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この本,初めて読んだが,初版が1963年で著者が名だたる反共主義者・林健太郎(1913−2004)であるから,社会主義・共産主義への不快感と低評価が全編ににじみ出ていて面白い.特に人物評にそれが顕著で,左翼系政治家は政策はおろか,人間性まで快刀乱麻に切り捨てられる.それでも,何ともなしに今でも読むに足る本だなと感じさせるところは,さすがに最近の凡百の保守反動とは一線を画す教養のなせるわざであろう.
途中放棄
社会をつくる自由―反コミュニティのデモクラシー (ちくま新書)
- 作者: 竹井隆人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/03
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著者が実に頭がいいのはよくわかったのだけど,頭のいい人でも自説の論拠に「山本七平」を持ち出すのだな.この名前が出て来たところで,読み続ける気力が失せた.申し訳ないが途中で放棄する.
今日の読了
- 作者: 筒井清忠
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/05/15
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何だか随分,近衛文麿に好意的な本.著者の指摘に説得力はあるが,著者の言わんとするところを肯定してもなお,それでも近衛の性格が易きに流れるものだったことは救いようがないと思うし,それは教養あるポピュリスト故のものではないような気がしてならないのは,こちらがこれまでの近衛観から逃れえていない,ということか.
今日の読了
- 作者: 兵藤裕己
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/21
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